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そのルーツ
一体、これはどういうことなのだろう?
自分の名前を間違えて覚えていたなんて、そんなことがあるのだろうか……
そもそも、いつからだろう?
旅を始めた頃には、自分のことを”クリシュナ”だと認識していたはずだ。
それ以前となると、本当にいつから――
「……一つ、心当たりがない訳じゃない。
そんなことになった理由に、だ」
「なんですか?」
「”クリシュナ”という名前がどこの国の名かということだ」
「どこの……国?」
「同じ名前であっても、国、言語によって、違う発音をするだろ?」
「――ああ、成る程」
例えば、ジョンとヨハンは元は同じ名前であるように――
国によって同じ言語を使っていても、微妙に発音が異なる。
イギリス英語とアメリカ英語が違うように――ってどこだっけ、それ?
まぁ、それは置いておいて、同じ文字の名前であっても、国によって違う読みになるということだ。
つまり、”クリシュナ”と発音する国を探せば、どこにルーツがわかるということだ。




