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君の……
「ショウ、兄さん……」
「……で、だ」
ショウ兄さんは荒く、後ろ髪を掻き上げた。
「お前、もしかして……」
「え?」
ショウ兄さんにして歯切れが悪い。
「いや、なんて言うか……」
「なんなんです?」
「…………そうだな。ストレートにいくか」
と、ショウ兄さんは深呼吸した。
そして、私を真っ直ぐ見た。
「お前、なんで、クリシュナなんて呼ばれてるんだ?」
「……は?」
「いや、シンシア嬢がそう呼んでただろ、どうしてだ?」
「い、いやいや、何を言ってるんですか!?」
「…………ちっ」
ショウ兄さんは再び後ろ髪を掻いた。
「その反応、やっぱりそうか……」
「な、何がです!?何を言ってるんですか!?」
混乱……そう言うのも正しいかわからない。
シュウ兄さんは一体何を言ってるのか――
「お前、自分の名前がクリシュナだと思ってるんじゃないか?」
何を言って――
「あ、当たり前じゃないですかっ!!」
「違う、だろ。お前はそんな名前じゃない」
何を――
「……ど、どういうことですかっ!??」




