表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
788/1085

感涙

「え……あっ……」


頬を熱いものがつたった。


私はそれを拭う……しかし、すぐにまた熱いものがつたう。


私は自分がぽろぽろと涙を流していることにすぐには気付けなかった。


そして、涙だと気付いてからも、何の涙なのか、わからなかった。


ショウ兄さんが認めてくれた嬉し涙か、

勝たねば全てが終わる重圧から解放された安堵なのか、

あるいは『ジャイロ・マグナム』と形を変えたとは言え、『ショット・マグナム』を習得した喜びか……


ただひとつ確かなのは、私は嬉しかった、それだけだった。


あふれ出しそうになる感情を、声を殺して抑えた。


それでも今はただ、この喜びに浸っていたい。


長年の葛藤が報われた、そんな気がしたから――


――


「……クリス」


目を開けると、ショウ兄さんはハンカチを投げてよこした。


それを受け止めると、ショウ兄さんは木箱を椅子代わりに腰を下ろした。


「悪いが、今だけ、もう少し借りるぞ」


そう言って、ショウ兄さんは回復魔法で自身の治療を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ