表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
786/1085

”外”での一連

――――


一瞬、そう”一瞬”だけ時を遡る――


「私の強み――」


()()()()シュウを見つめたまま、”内”に潜っているようだった。


迫るショウ、くの字に折り曲げ逆サイドからの鋭い左足の蹴りがクリスの左横腹を打ち抜いた。


「――ぁ」


クリスは小さな呟きと共に、吐血した。


その目はショウを見つめたまま――


打ち込んだ杭のように、左足を支点に、コンパスのように、ショウはぐるんと回る。


そして、右手にはナイフ。


それが届いた時、それが全てが終わりだった――


が――


「『ジャイロ』――」


クリスの右の掌から、放出される旋風。


それを見て、感じ、ショウは手を止めた。


そして、笑った。


ああ、そこが必殺のタイミングだろう、と――


「――『ショット・マグナム』ッ!!」


圧縮された、気功と魔力のハイブリッドがクリスからシュウを引きはがすように、

シュウの身を吹き飛ばした。


”ガワ”はクリス自身、打ちなれた魔法だ。


コントロールされ、壁の隙間を縫うように、かつ上昇し、建造物のさらに上、屋根を超えて、空へ――



――そして、充分な高度で、圧縮されていた気功の反発が臨界に至り、それは爆ぜた。




さながら、真昼に打ちあがった花火のように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ