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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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突入

「すぉっ!」


背中に回し蹴りを受けて吹っ飛ぶ――どうでもいい。


左手のナイフも右手の剣も衝撃で離してしまった――それは優先事項ではない。


ショウ兄さんがナイフを回収してしまった――それも、もはや構わない。


ただ、見ることさえかなわないのなら、その一切が意味を成さない。


思考を加速させろ。


目をそらすな。


「――」


言うなれば、これは”ゾーン”に自らの意識に入るに等しい行為だ。


戦士や兵士、スポーツ選手などが、絶好調の時に体感する超集中状態”ゾーン”。


当然、任意で出来るものではない――本来は。


だけど、おぼろげながら、論理はある――そして、経験も。


思考を加速させ、目の前の一切をそのことに集中させる。


今回で言えば、ショウ兄さんの動きだ。


「――ふ」


ショウ兄さんの口元に笑みが浮かぶ――その意味は何か。


目を、そらすな……!!


「――」


回収したばかりのナイフを振りかぶり、投げた。


見ろ。


そして、最適解を出せ。


「っっっあっ!!」


前のめりに吹っ飛ぶ最中、私は自身の両手を地面に叩きつけた。

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