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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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オリジナル論

「――――!!」


「お前に二つ名がないのも、世間に出るのが一番遅かったに過ぎない。

いずれは、相応しい名がつくだろう」


「わ、私が……?」


「おかしいことなどない。

お前もおれ達と同じきょうだいだろう」


涙が出そうになる。


私は他のきょうだい達に、憧れとコンプレックスを抱いていた。


ショウ兄さんの言葉はその両方を刺激し、慰めになっていた。


「……っ、だっ、けど、『ソードマグナム』そのものは……全てがオリジナルとは言えないんです。

教わった技を応用しただけのっ……!」


「それも、まただ。そんなことは関係ない」


そう言うと、ショウ兄さんは、ふっと笑いがこぼれた。


「……考えれば、よく聞く話だろう?

この世の中にどれだけ”完全なオリジナル”があると思うんだ?

みんな何かしらの影響を受け、それを改良したものばかりだ。

仮に自分で考えて生み出した唯一無二なものがあったとしても、

それまでの経験だったり、積み重ねがあってこそ生み出される。

そういう意味では、”無から生み出されたオリジナル”なんて、まず存在しないだろ?」

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