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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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満身創痍というには

「ああああああああああああっ!!」


直線の最大加速を行使した分、体勢を崩され放り投げられた形になったことで、

私の身はコントロール不可能になっていた。


「あ、ぐっ!?」


壁まで吹っ飛び、背中から叩きつけられた。


そのまま、ずるり、と落ち……私は地面にも叩きつけられた。


そんな中でも、必死に意識だけは繋ぎ止める。


それだけはどうにか……私の意地だった。


薄れそうになる意識をなんとか保ちながら、ショウ兄さんを探す。


やがて、離れた位置で膝をつくショウ兄さんが見える。


傍らには私の剣がなげだされていた。


「うっ、くぅ……」


それを見て、私は立ち上がった。


私のダメージも大きいが、ショウ兄さんも無事という訳にはいかない。


ショウ兄さんの左手は形こそ保っているものの、まともに動きそうもない。


「その、左手、では……木箱を抱えて、逃げる、のは無理、でしょう……?」


なんとか、言葉を紡ぎながら、投げかけたい言葉を発した。


ショウ兄さんは左手を抑え、俯きがちだった――――でも、口元に笑みを浮かべていた。

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