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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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封じ手

自分で引き抜く。


「ぐっ、くっ」


声が漏れるのと同時に血もあふれ出す。


でも――


「……これで、ナイフはもう私の手の中です」


通常の戦いであるなら、あまり意味はない。


ショウ兄さんには他に予備の武器はいくらでもあるだろう。


でも、今、この場においては、このナイフさえ封じてしまえば、

それで、ショウ兄さんは武器が使えなくなる。


そのナイフを見て、ショウ兄さんはとんとん、と自身の首を軽く叩いた。


「…………OKだ」


来る――と、身構えた瞬間、ショウ兄さんは(きびす)を返して、跳んだ。


「あ――!!」


すぐにそのまま追いかけようとした。


だけど、このナイフ……どうするのが正解だ?


その場においておけば、後から回収されるかも知れない。


そうなれば、せっかく手にしたアドバンテージを捨てるのと同義だ。


でも、持って追いかけるのも、手に馴染みのない武器を持って戦うことになる。


加えて、何かの拍子で奪われる可能性もある――


「――ええっと!!考える時間も惜しい!」


結局私はナイフを持ったまま、ショウ兄さんを追いかけた。


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