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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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渾身の一撃

『疾風拳』に乗せて、一撃必殺のマグナムナックルを叩き込む。


そもそも、一撃を当てること自体が困難なんだ。


ならば、それは一撃必殺でなければ、ならない。


出来る布石は打ったつもりだけど、あまりに心もとない。


だけど、今はこの一撃に全てを込めるしか――!!


「っ……!」


ショウ兄さんがはじめて顔を歪ませる。


血が、舞う――


私のではない。


ショウ兄さんの血だ。


「……当たった」


「そうだな、いい攻撃ではある。

だが、放心していていいのか?」


「!」


蹴りが来る!?


私は咄嗟に下に向けてガードを取る。


あ、いや、でも、私の反応を見て、ナイフで攻撃されたら――


と、思った瞬間、天と地がひっくり返った。


「あうっ!?」


私は投げられていた。


「惜しくはあった。()()()()当たっていたなら、それでお前の勝ちだったかも知れない。

だが、もっと考え、もっと機を伺うべきだったな」


『マグナムナックル』は直撃しなかった。


ショウ兄さんの頬を(かす)め、頬の皮を少し切るところに留まっていた。

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