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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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溶ける檻

だけど、何もしなければ、一方的に距離が離されていくだけだ。


「…………これくらいなら!『アイシクル・プリズン』!」


私はショウ兄さんの進行方向を塞ぐように、氷柱を横に何本も壁と壁に繋ぎ、

障害物として展開した。


氷ならいずれ溶けるし、高さを考えれば、街の人の生活に大きな影響はないだろう……


と、いうのは私の自己中心的かつ勝手な想像だ。


だけど、これなら破壊されるとしても、多少なりとも足止めは出来る――


――はずが、ショウ兄さんはそのまま、氷柱の間を直進と変わらないスピードですり抜けていった。


「なっ!?」


「……ちっ」


かと思うと、ショウ兄さんはこちらを向いた。


「『インフェルノ』」


そして、氷柱に向かって炎の魔法を放った。


氷は溶けだし、白い水蒸気が噴き出す。


あとを追っていた私はその水蒸気に包まれた。


と、次の瞬間、遮断された視界から、蹴りの一撃を腰に喰らい、私は地面に叩き落とされた。


「あぐっ!?」


「ええと、気体は冷ませば液体になるんだから……『アイス・ウインド』」


そして、堕ちた私に追い打ちをかけるかのように、局所的な雨がスコールのように降り注いだ。

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