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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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雲のような相手

「逃げ、ない……のですか……?」


「…………」


じっ……とショウ兄さんは私を見つめる。


そして、一息、ため息をついた。


「まぁ、それもそうだな」


とても本心とは思えない、気の抜けた言葉を吐いた。


かと思うと、ショウ兄さんは足で箱を蹴りあげ、持つと、

無防備にも背中を向けた。


「なっ……!?」


「さて、と」


そのまま、走るでもなく、ショウ兄さんは()()()()()



「くっ……馬鹿にして!」


私は剣を抜き、一息に距離を詰め、斬りかかった。


「――――本当に馬鹿なのか?」


「!?」


何故かショウ兄さんの声は背後からした。


かと思うと、剣は空を斬り、私は背中に蹴りを喰らい、ふっとんだ。


「あからさまな、罠、挑発だろう?

様子見にけん制するでも、回り込むでもやりようがあったのに、馬鹿正直に斬りかかってくるとは……」


やれやれ、とショウ兄さんは頭を振る。


私は起き上がり、再度剣を向ける。


なのに、ショウ兄さんは私と対峙したまま動こうとしなかった。


「…………一体、どういうつもりですか?」

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