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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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土俵際

シンシアさんが何も言わないことを確認し、ショウ兄さんはお金の入った箱に触れようとした。


「ま、待って、下さいっ!」


私は気がつくとショウ兄さんに(すが)りついていた。


「それでも……それでも、必要なお金なんですっ!」


「そんなこと、わかってる」


「え……」


「こんなことをやるんだ、余程金に困ってのことだろう。

だが、兄としてこんな方法を見逃す訳にはいかない。

時間がかかろうと、地道な方法があるはずだ」


「そ、それは――」


その通りだ。


だけど、急がないといけない理由がある。


「――――アル兄さんの、ため、なんです」


どこまでを言うべきか、何を言えば、理解してくれるか、それを考えた結果の言葉だった。


間違ってはいないとは言え、ずるい言葉だと思った。


「――どういうことかな。その名を口にするだけの、理由があるのか?」


ぞくり、と背中に冷たいものがつたった。


全てを話さずに、ショウ兄さんを説得できるのか――


いや、出来るかではない、やるしかない――

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