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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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貴族の娘

「え……えっ!?」


なんて、タイミングだろう。


ミカ姉さんの要望もあって、元々、会いにいくつもりだった。


ショウ兄さんは所在がわかっていなかったから、偶然会えたことじたい僥倖(ぎょうこう)だ。


こんな時でなければ――



「兄妹とは言え、契約は契約だ」


「!!」


「その辺り、貴族ならば、実感はあると思うけど、シンシア嬢」


「っ――――た、確かにその通り、です。

ですが……いえ、何故、私のことを?」


「王都で、あなたを救うために妹が大立ち回りしたこと、有名ですよ。

海外にいた自分の耳に入るくらいにはね」


「!」


「しかし、そうやって救われたシンシア嬢は、王都からいなくなった。

そして、この場に貴族の女性がいるならば、当然、妹についていったのだと思います」


「私が貴族だと、どうして……」


「そんなもの、立ち振る舞いを見れば、わかりますよ」


「…………」


「しかし、こんな風に金を稼いでいるあたり、貴族の矜持というものは、ないのですか?」


「し、ショウ兄さん、それは――」


と、シンシアさんは遮るように私の前に手のひらを差し出した。

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