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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第13章 覚醒する少女
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責任の所在とかいう

「ええ、その通りです」


「っ!ちーちゃんはどこに!?追ったんですか!?」


「この現状を正しく理解しておいででしょうか?

設備は壊され、私も看護師も怪我を負いました。

その上で、これだけの事が出来る人間を追え、と?」


「うっ……な、なら、どちらに行ったかだけでもわかりますか!?

私が追います!」


「残念ながらわかりかねます。土煙が舞って、視界が悪かったですから」


「そう……ですか」


それでも、ちーちゃんを放っておく訳にはいかない。


私はその場を飛び出そうとした。


「お待ちを。こちらの話は終わっていません」


それまで押し黙っていたシンシアさんが口を開いた。


「……弁済のことでしょうか。」


「それは勿論。加えて、チヒロさんの受け入れも拒否させて頂きます」


「……!」


「一度患者として受け入れた以上、このような処置を取るのも心苦しいものもありますが、

事前にお話を伺いもせず、しでかした事が事ですので、到底当院ではお預かり出来ません。

申し訳ありませんが」


「それは……そうでしょうね」


極めて利己的に考えるなら、預けた以上ちーちゃんを所在不明にさせた不満を感じないことはない。


それでも、ちーちゃんは部屋を壊し、人を傷つけた以上、責はこちらにある。


「いえ……すみません……こちらこそ、申し訳ありませんでした」

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