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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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笑顔

「もちろんでス」


そう言う、アミテさんの瞳には心からの言葉だという真実味が宿っていた。


「……」


その迫力に思わず言葉が詰まる。


それを知ってか知らずか、アミテさんは話をつづけた。


「ワタシがワタシを失っていタ時、

暗闇の中デ、ワタシを呼ぶ声が聞こえたんデす」


「……!それって、アニスが呼びかけていた時の……」


「真っ暗な暗闇ノ中で、あの子がワタシを呼ブ声が聞こえたんデす。

『お母さん、お母さん』っテ……」


「……」


「それを覚えてイる限り、ワタシはなんだって頑張レるんです」


「……そうですね、きっと」


愚問だったかも知れない。


アミテさんは、母親だった。


母親が母親であることを自覚しているのなら、それは相当な強さだ。


アニスがいる限り、それはそうそう折れるものではないだろう。


そのアニスはというと、アミテさんの後ろに引っ付いている。


耳が聞こえないなかで、私達の会話をどこまで理解していたかわからない、けど……


「もう大丈夫だね、アニス」


アニスは、まるで大きな向日葵(ひまわり)が咲いたように笑顔になった。

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