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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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実感と時間

「その身体で生きていくことを、どう思っていますか?」


どことなく、興味本位的な言い回しだけど、

深刻な言い方もしたくなかった。


「……」


アミテさんは値踏みをしてるかのように、私を見据える。


しばしの沈黙。


だけど、僅かでも耐え難い静寂に耐えられず、再び口を開こうとしたところで――


「死ぬコと、幼いアニスを残シて、この世を去ル無念を思エば、こうしテ生きテいるだけデ、幸せです」


その台詞には、お腹にずどんとくるような重みがあった。


「これからのこと……覚悟はあるってことでいいですね?」


「こうして、生キているからコそ、生まれる悩ミですから」


アミテさんの返答はどこまでも、真っ直ぐだった。


だからこそ、危うい側面もある。


今はその実感があるからこそ、そう考えることが出来るけど、

時間と共に、実感が薄れ、負の側面ばかり目についてくるようになる……


その時も同じ気持ちでいられるのか……それはわからない。


けど――


「その気持ち、忘れないで下さい。アニスのためにも……」

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