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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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人の境界線

旅立ちはいつだって朝だった。


ちーちゃんを馬車に寝かせたことでいつでも出発出来るようになる。


思えば、意識不明が二人とはとんでもないパーティーだ。


とはいえ、前述の通り、早目に出発したほうがいい。


アニスやアミテさんのことは気になるが、

何度も言うように私達に出来ることはもうない。


馬の前に私とシンシアさんが立つと、見送りに二人が家に出てきた。


「いよいヨ、いかれるンですね」


アミテさんは、まともに会話が出来る程度には、”人寄り”に戻った。


若干イントネーションに違和感があるものの、意思の疎通に問題はない。


服を着れば、見た目も――背中に虫のような羽根があることを除けば、人に見える。


「アミテさん……」


ああ、そうだ、人寄りに()()()だ。


事情を知らない人間はアミテさんを化け物扱いするかも知れない。


「……身体はどうですの?」


「ええ、調子ハ戻ってきまシたよ」


「……」


口にし辛くて触れられなかった。


でも、最後まで、触れない訳にはいかないと感じた。

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