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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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私が必要だった人

一拍の溜め、呼吸。


絡むように互いの視線が交わる。


弓のように、限界まで引き絞った溜めは、今か今かと解放の時を待つ――


次の瞬間には決着がついてもおかしくない、この瞬間。


されど、この一瞬はまるで、永遠。


その永遠の時の中で私は全て理解した。


私に必要だったのは、”チヒロ”だ。


実力が拮抗しつつも、どこかで勝り、どこかで劣る。


互いを高めあえる好敵手(ライバル)


惜しむべきは、相手がとても正気だとは言えないことと、


決着の時には、どちらかが命を落としても仕方がないということ。


だけど、それも実力の拮抗した者同士のぶつかりあいなのだから、致し方ない。


互いの全身全霊を賭ける他にないんだ。


「――『無形の型』」

「――『獄路』」


出会った時に一度だけ見た技。


あの時は訳も分からずに喰らったけど、


それでも一度見た技だ。


それならば、それを乗り越えて、


私は―――――――勝つ――!
















「そこまで、ですっ!!」


「っ!?」

「!」



目の前の(チヒロ)だけに集中を裂き過ぎていた。


余りに未熟。


故に、間に入るシンシアさんに気付いたのは、まさに、剣のぶつかりあう射線上に出てからであった。

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