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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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想像の中で

夜が明け、十分に陽がさしてくると、私達は再出発した。


昨日と同じく、セレナとシンシアさんが交代で手綱を引き、

私は想像の中でラン兄さんと戦い続けていた。


ありとあらゆる攻め手、防ぎ手を想像する。


そのあらゆる全てを持ってしても、『無形の型』を突破出来ない。


それでも、ひたすらに頭の中で戦い続けていた――――








――


――――


――――――――――――――――――――――――――――――――







駄目だ。


そんなにすぐに出来る宿題とは思っていなかったけど、とっかかりさえ見つからない。


それは、身体を動かしてやったところで、同じことだ。


私一人では、これ以上何もないのかも知れない。


地道な修練も重要だと思うが、今はなにか劇薬が必要なのかも知れない。


強敵との会敵とか――




「あれ、なんでしょうか?」


「なんですの?」


「ほら、道の先に人が集まって…………倒れてる?」


セレナの言葉が気になって、私も馬車の荷台から乗り出して、見た。


「本当だ、あれは……もしかして、野盗?誰か、取り囲まれてる!」


「えっ!?」


「二人はここで待ってて!私、行ってくる!」


そう言って、私は荷台から飛び出した。


馬車からの距離は1.5kmというところだった。




「こんな時に、言う言葉ではないのでしょうが……」


「なんですか?」


「お二人とも、大変目がよろしいんですのね……」

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