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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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何で語るか

「…………ワタシと戦うつもり?」


一瞬、正気に戻ったのか、ともとれそうで……チヒロの目は焦点が定まっていなかった。


「あなたが、戦うのなら」


「モンスターと戦うのを咎めるつもり?」


ああ、このやり取りだけを切り取れば、本当に正気を取り戻したように見える。


「アミテさんはモンスターじゃないです。モンスターはこの世界には、もういないんです」


「……ふっ」


だけど、正気の人間が果たして、友人の首に剣先を突きつけようとするだろうか。


「モンスターに惑わされるなぁっ!」


突きつけた剣を私の首に向いたまま引こうとしたところで、いよいよ私は突き飛ばした。


「冷静に……冷静になってください……!」


私も一歩後退し、互いに見合う距離になる。


「……冷静?ワタシはずっと冷静にモンスターを排除しようとしてるんだ」


「だから、アミテさんは――」


話をしようにもずっと平行線だ。


このままじゃ(らち)があかない。


そう考えたのは、チヒロも同じだったようだ。


「もう、いいよ。こうなったら、目を覚まさせてあげるよ」


「…………それしかないん、ですね」


元々、言葉が通じない相手だとは思っていなかった。


だけど、その言葉が通じない以上、いよいよ剣で語るほかなかった。

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