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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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刻の流れ

脳の回転はさらに加速。


それでも、方法はない。


どれだけ考えを巡らし、思考速度で、体感を緩やかにしても、

ほんの数瞬先の惨事を食い止める術はない。


それでも、脳は加速しつづける。


肉体では間に合わなくとも、脳――頭では、その速度に追いつくように――


追いついたところで、どうにかなるとは限らないが、それでも思考は加速する。





そして、(じかん)は止まった。



いや、厳密には止まった訳ではない。


ただ、思考の上において、止まったかのように、緩やかに感じているだけ。


武道の達人や『スポーツ選手』が所謂、”ゾーン”に入った時のようになっているだけだ。



それを私は引き起こしていた。





――それがなんだと言うのか?


一瞬の斬り合いだったりの話なら、この制止した時間も有効だろう。


方向だったりを判断し、動かすくらいなら――


だけど、今はその判断の時間は当に過ぎている。


どれだけ、時間を圧縮したところで、肉体が追いついていないのなら意味はない。


だから、この時間は全くの無駄だ。


時間があるからこそ、わかる。


自身が手詰まりであるということに――



――



――――




そう、()()()は、だ。

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