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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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打ち砕く、心

だけど……


「ゥゥ――」


「くっ!」


仮称アミテは強く押し込んでくる。


それを私はそれ以上の力で押し返して、仮称アミテは離れた。


「アミテさん!」


「『邪魔を、するな!』」


ただ、防いでるだけでは駄目だ。


そして、説得をしようにも取り付く島もない。


なら、アミテさんの()()()()しかない。


「……駄目ですよ、あなたでは勝てない!」


「――」


「私がいる限り、あなたは誰も殺せない、殺させない!」


「――ゥゥゥォォオオオオッ!」


私の声を掻き消そうとするように、刃が振るわれる。


それを剣で受け止めて、考える。


この刃が折れれば、心も折れるだろうか……?


刃となるだけの硬度。


鋼の剣と打ちあうだけはある。


だけど、あくまで、生体から生み出されたものだ。


鋼程強度が()()とも思えないし、

どんなものでも、耐久性の限界はあるはずだ。


なら――


私は剣を左手で逆手に持ち、前に構える。


――そして、右手を引き絞る。


「――セット」


意識を右の手のひらに。


まだ不完全だけど、私の最大火力(ショット・マグナム)なら刃を打ち砕けるかも知れない。

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