”不死者”への探求
一見関連性のなさそうな、そんなことを、今話す……その事実こそが、関係性の証明とも言えた。
「まさか、薬物の『アンデッド』はモンスターとしての不死者に関係性が……
いや、そもそも『アンデッド』は不死者にする薬!?」
「目的そのものとは違いますけど、そう言っても嘘とは言い切れない、というところです」
「っ……説明を……!」
「これは、どこぞの学者センセーの受け売りなんですが、
不死者というモンスターはその特性故に身体が腐りかけているものが大多数です。
通常の肉体ではない状態が常という異常体質なんです。
つまり身体が腐っているという、痛みだったり不快感を抱えているのが、常ということです」
「とすると、そんな状態ではまともに活動するのも辛いはず…………まさか!?」
「ええ、不死者は自己防衛機能として、幻覚系の快楽物質を生成することで、それを緩和します。
要はそれこそが本来の薬物としての『アンデッド』なんです」
「で、でも、モンスターがいない世界では、その物質は……」
「不死者がいないなら、無理……と、判断する前に調べたんですよ。
元々は、不死者に溢れていたこの土壌を」




