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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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期待していない返答

「っ!」


私はロアンの首根っこを掴み、無理矢理、引き上げた。


「私が……私が口だけでしないとでも、思ってるんですか……!」


「……まさか」


ロアンは力なく笑った。


「…………、あなたの口を割る為に苦しめることだって……!」


「拷問か、それは厳しいですけど……口を割らすには猿ぐつわをずっとする訳にはいきませんよね。

そうなれば、どこかで舌を噛んで死にますよ」


へへっと笑うロアン。


私は手を離すと、ロアンは再び床に叩きつけられた。


それでも、ロアンは笑みを崩さない。


まだだ、方法はまだある。


魔法で催眠状態に出来れば、多少融通が利かなくとも口を割らせることは出来るはずだ。


「一体、どうして、非合法組織のためにそこまで……!」


思考の合間に漏らした愚痴、それだけに過ぎず、返答は期待していなかった。


だけど、ロアンはそのことに関してだけ、律儀に返答したのだ。


「違いますよ。組織の為じゃない」


「……え?」


「組織の報復を……起こさないため、ですよ」


「…………」

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