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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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臆病な者ほど、長生きをする

シンシアさんの姿が消えた。


これで、アニスの小屋まで見つからずに向かうことが出来るだろう。


そして、私はこれで、仕掛けることが出来る――




「なんだ、消え――!?」


集落の人間と違い、分かり易くマフィアの人間はスーツを着ていた。


こんな森林で活動するに向いた服装ではないだろう。


しかも、それが仇となって、私に狙われることになるのだから――


「何か、用ですか?」


私は背後から、スーツの背広ごと肩を掴んだ。


「!???!?」


予想のしていなかったカウンターに、マフィアらしき男は硬直した。


その男は懸命だった。


抵抗の意思を見せようともせず、両手を挙げた。


背広で隠すように胸に拳銃のホルダーがあったにも関わらず、だ。


「何者……ですか……?」


背広越しの肩で充分に分かる程に彼の脈が速くなる。


なまじ場数は踏んでいたのだろう。


故に、実力差を彼は理解していた。


それはそれで、話が早い。


威圧的に出て、恐怖心を(あお)れば、情報を落とすだろう。


「質問をしたのは、こっちが先ですよ?」

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