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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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暗躍するモノ

――アルベルト王子は王宮の地下牢に閉じ込められていた。


ただ、王子――裁判が終わるまでは王位継承権が剥奪されないことから、

牢の中ながら、ソファーやベットといったアルベルト王子の私物に囲まれていたが――


「――アルベルト」


「驚いた、どうしてここに――――いや、今更、か」


「随分と贅沢なのね」


「それは皮肉かい?それとも正直な感想?」


「嫌味よ……嫌になるわ、牢の中でさえ身分差っていうものを見せつけられると」


「ふん。僕がこんなところにぶち込まれなければ、そんなこともなかったさ。

それより、ちょうど聞きたかったんだ、どうして、シ(・)ナ(・)リ(・)オ(・)に(・)背(・)い(・)た(・)んだ?」


「シナリオより、優先する事項があったから、よ」


「それって、シンシアと一緒にいた女のことか?」


「さて、ね。今のあなたには話せないわ」


「ふん!シナリオに背いてまで、よく言うよ」


「あなただって、シナリオに背いてアンヌを殺したでしょう?自分の目的の為に」


「……」


「結局、ここにいるのは身から出た錆なのよ」


「……だとしても、そうでなければ、協力なんてしなかった」


「まぁ、こちらとしては問題はないわ。

あなたのことも含めて、今回のことには、シナリオの修正力が働いている」


「それじゃあ、僕の計画は……」


「そうね、今後のシナリオ次第だけど、ベルグマン王子が命を落とす可能性はあるわ」


「そうか、だったら、よかった」


「……わからないわね。自分の目的のためとは言え、血を分けた兄弟の死を願うなんて」


「ふん、兄弟なんて良好な関係ばかりじゃないんだ。僕とアイツは子供の頃から憎しみあっていた。

それだけのことさ」


「そう……じゃあ、せいぜい王位継承権を失くさないように立ち回りなさい」


「ああ、なんとしても、ね」


「だけど、下手なことはしないことね。

あなたの側からシナリオに影響を与えるのはこれ以上、許さないわ」


「わかってるさ……わざわざ、その釘を刺しにこんなところまで来たのかい?ご苦労だね」


「……次会う時に、またその減らず口を叩けたらいいわね」


「お互いさまだよ、それは」

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