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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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磨き上げて

雑草を全て抜き終わったくらいで、シンシアさんは戻ってきた。


バケツには水と一緒に雑巾も用意されていた。


そのあとはシンシアさんが組んできた水と雑巾を使って、墓石を磨いた。


こびりついた汚れもあったけど、根気よく磨き上げて、墓石は染み一つない姿に戻した。


その後は手近ながら、近辺に咲いていた花を摘み供え、足を折って冥福を祈った。


シンシアさんは、手を合わせていた。


「……アミテさん、聞こえていましたら、アニスをお守り下さい」


死者に念を飛ばすのは愚行だろうか?


でも、もし、それで、アニスに加護が宿るならば、それに勝るものはないと考えれた。


充分に祈った後、私は立ち上がった。


「行きましょう、シンシアさん」


「ええ……ですが、収穫はありませんでしたね」


アミテ・アニスの親子が迫害を受けていたのはわかりきっていたことだ。


それを考えれば、墓の惨状は予想出来たことだ。


心情的な面はともかく、このことで事態は進展はない――――と、思いかけていた。


「いえ、あるかも知れません」


「え?」


およそ、8人。


遠巻きに私達を見ている人間達がいた。

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