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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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死者を弔うということ

……


ちーちゃんをアニスの小屋に残して、私はシンシアさんと共にアミテさんが眠る墓標へ向かった。


集落の集団墓地、森の高台の端にその墓はひっそりとあった。


「……『アミテ』、あった。ここですね」


墓石に刻まれた名前を確認する。


記された没年と合わせても、アニスの母親であるアミテさんに違いなかった。


あまり、管理は行き届いていないようだ。


アニスが供えたらしい、小さな花が枯れたまま放置されていた。


集落の専用墓地のようなものだ。


アニスの小屋からは遠く、集落の人が来ることもあって頻繁には来れないだろう。


だとしても、本来は集落に貢献した薬師だ。


集落の人々も感謝して、お墓の手入れやお墓参りでもしたって、悪いことなんてないはずだ。


なのに、このお墓の現状はなんなんだろう……


「……シンシアさん、お墓、綺麗にしませんか?」


「ええ、勿論ですわ」


そう言うと、シンシアさんはバケツに水を汲みにいった。


正直に言うなら、魔法で簡単に済ませることは出来る。


だけど、こういうのは効率どうこうではなく、気持ちなのだ。


私一人で簡単に済ませてしまえば、シンシアさんの気持ちは表せない。


だから、私も周囲の雑草を手で抜き始めた。

盆休み前で忙しい……この忙しさが収まるまでは、更新頻度が落ちそうです……

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