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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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勇者と救済者の違い

「”敵”の目的が私達の予想通り、アニスを殺すことなら、アニスを一人にしておくのは危険です。

アニスが生きていることに気づけば、また襲ってくる可能性があります」


「それは……確かにないとは言えないけど、アニスちゃんから接触するようなことはないんだし、

向こうが気付く可能性は低いんじゃないの?」


「いえ、可能性の高い低いじゃないんです。

どんなに小さな可能性でも、可能性がある限りはそうすべきなんです」


すると、ちーちゃんは目を大きく見開いた。


「……ちーちゃん?」


ちーちゃんは口元に手を当てて俯いたかと思うと、私を見据えた。


「……ああ、うん。そうだね。リーダーはクリスちゃんなんだし、決定には従うよ」


その言い方にひっかかりを感じないというのは無理があった。


「ちーちゃん、隠し事はなしにしましょう。何かあるなら、言って下さい」


「いや……ワタシは少し、大局的……効率ばかりを見ていたと思う」


「それは、わかりますけど……」


「いや、ううん。ワタシのやり方は犠牲を少なくするやり方なんだ。

でも、クリスちゃんのは犠牲が出ないやり方……

効率よりも何よりも、”人”にとってはそれが一番なんだよ」

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