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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第12章 衝突する少女
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隠しきれぬ悪意

「なるほど、それで、他には何かありますか?」


「生前のお母様……アミテさんは調剤師……独学で学んだ薬剤師として、生計を立てていたそうですわ」


「……!それって」


「うん。薬学の観点から、その”アンデッド”のことに気付いた可能性はあるね」


「それに、薬を扱う立場の人が病死というのも……あるにはあるのでしょうが」


「キナ臭いものを感じますね」


「ただ、アミテさんの情報は全て、アニスさんの言葉……発言に尽きますますわ」


「証拠となるものは全て消失してると思う」


「何故です?」


「……」


シンシアさんがちーちゃんをじっと見た。


シンシアさんが口にするのを憚れるようだった。


それを察したように、ちーちゃんは口を開いた。


「……火事だよ」


「え?」


「集落にあったアニスちゃんの生家は火事で消失しているんだ。

それが、集落から離れる決定打になった」


「それって……放火なんじゃ!?」


「証拠はないよ。でも、恐らくは……ね」


「……」


そうであって欲しくはないと考えた。


だけど、それだけの悪意が既にあるなら、

あんな小さな子への投石も当然あるだろうと、腑に落ちてしまった。


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