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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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セレナの想い 後編

「せ、セレナ!?」


「わたしは……クリスさんに助けられてから、クリスさんと離れるのが不安で仕方ないんです!」


「あ……」


セレナはそれまでずっと奴隷として酷い目にあっていた。


その反動で、私に依存するようになるのはおかしなことではないだろう。


「そう……だね、じゃあ、それでいいと思うよ」


「でも……!わたしは安住の地なんて考えられなくて……!」


「うん。だから、考えられるようになるまで、一緒にいようよ」


「そんなの、いつになるかわからないんですよ!?」


「いつだっていいよ。ゆっくり……ゆっくり、前に進もう」


「でも、クリスさんにはやることがあるんでしょう!?

わたしはその邪魔になるんじゃないですか!」


「そうかな?今回のシンシアさんのことだって、セレナがいいきっかけだったよ」


「クリスさん、貴女はどうしてそんなにも……」


「セレナ……?」


「ごめんなさい、落ち着くまで……落ち着くまで、もう少し、こうさせて下さい」


「セレナ……」


私は優しくセレナの髪を撫でた。


夜風が吹くと、撫でた髪がふわふわと浮いて、まるで神秘的なものに感じた。

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