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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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別れの前

王都にはラン兄さんが居て、アル兄さんの情報が入れば連絡がくるのだから、

これ以上、王都に居る意味はなかった。


だから、シンシアさんの無罪が正式に決まった日の夕食、

私はラン兄さんに王都を経つことを伝えた。


「そうか、致し方あるまい」


「お世話になりました、ラン兄さん」


ラン兄さんは、一瞬目を閉じて、言った。


「それを言うのは、まだ早い」


「あ、そうですね、明日改めて――」


「明日の朝、道場に来るがいい」


「え?」


「長兄殿を探すのであれば、君はもっと力をつけねばならない」


「っ!」


「かと言って、長い間ここで稽古を積むわけにもいかぬだろう」


「は、はい……」


「ならば、明日、宿題を与えよう」


「宿題、ですか?」


「うむ。クリスはまだまだ伸びしろがある、課題として宿題を授けよう。

ならば、力をつけるきっかけにはなるだろう」


「わ、わかりました!」


私の感情はラン兄さんが気にかけてくれた嬉しさと、

どんな宿題を与えられるかの不安で半々だった。


「それと、セレーナ殿」


「な、なんでしょうか!?」


不意に声をかけられたセレナは、声がうわずっていた。


「君は、安住の地を探しているのだったな」


「は、はい……」


「この王都はどうかね?」


「え……?」

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