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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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かつての勇者譚 9

「……」


チヒロは指を噛んだ。


みんな、とっくに限界だった。


それなのに、自分は未だに温存されている。


散々話し合って納得したことだが、未だにどうすることも出来ないもどかしさがある。


「……魔王は一体どこまで、深い場所にいるのかな」


「……さぁな、俺達が力尽きるまでにはたどり着きたいところだが」


「十中八九最深部でしょ?

敵の大将なんだから、一番奥で少しでもあたしらの疲弊を誘って、有利な場面で戦おうとしてるんでしょ」


「…………あのさ、それって本当にそうなのかな?」


「どういうこと、チヒロ?」


チヒロは引っかかりを覚えていた。


「結局のところ、わたしと魔王がぶつからない限り、この戦いの終わりはないんでしょ?」


「あるいは、どちらかが完全に滅べば、ですが……」


「それにしたって、最後はわたしか魔王は戦うしかないんだから、そんなに変わらないけど」


「まぁ、流石に戦力では拮抗してる状態で、

魔王も自分以外がチヒロを倒せるとは思ってないんじゃないか?」


仮に魔王以外がチヒロを倒す時が来たとすれば、チヒロが継戦出来ないところまで追い込むしかない。


物量作戦でチヒロを追い込むしかないが、戦力が拮抗している状態では周りがそれを許さないだろう。

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