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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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呼び寄せられたもの

「…………」


けだるげに、よろっとチヒロは起き上がった。


そう、チヒロは生きていた。


奇跡的に、というには奇怪だ。


『床』に叩きつけられた、というダメージがない訳ではない。


それでも、落下時間を考えれば、とんでもない距離を落ちたことになる。


通常ならば、死ぬどころか、どこまで細かい肉片になるか?そのレベルの話だ。


なのに、チヒロは……例えるなら、階段を踏み外して、踊り場に転げ落ちた。


その程度、というは語弊があるかも知れないが、今まさにチヒロが負ったダメージはその程度だった。


「……痛い」


チヒロは頭を抑える。


落下のダメージよりも、収まらない頭痛に対しての呟きだった。


しかし、その頭痛が道しるべだった。


後ろに戻ったところで道はない。


しかし、前に進む度に頭痛がきつくなる。


チヒロは確信した。


この頭痛――そして、謎の空間。


ワタシは()()()()のだと――


歩を進めると、扉があった。


そう、あったのは扉だけだ。


それ以外に何もない。


故にその扉を開ける以外、チヒロに選択肢はなかった。


だから――




扉を開けた瞬間、チヒロが光に包まれ、

世界がホワイトアウトしたとしても、それは回避出来ないことだった。


そして、純白にチヒロは全てを飲まれた。

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