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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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勇者の消失

「消えた……?消えたって、どういうことですか……?」


「文字通り、消えたのですわ!山の(ふもと)に吸い込まれるようにして……」


「!?」


単なる失踪ではなく、消失した……!?


「私が見に行きます。詳しく場所を教えて下さい!」


「は、はい!」


そうは言いつつも、私が向かったところでどうにかなるとは限らない。


嫌な予感がしてならなかった。


ちーちゃんに関しては、私には知り得ない何か……その何か問題に抱えている。


その何かのせいだったとしたら、私には見つけられないかも知れない。


もし、そうだった時は――


ちーちゃん自身を信じるしかない――










――









チヒロは自由落下していた。


宙に放り出された人間に出来ることなど、ほぼない。


空を飛ぶ術がないのならば、せいぜいもがくことがやっとだろう。


それを知っていたチヒロはただ、落ちていくままに身を任せていた。


そして、それ以上に頭痛が一向に緩和されないことのほうが(わずらわ)わしかった。


そもそも、落下しているのなら、精々数秒の出来事ではないのだろうか。


彼女の体感では、ゆうに30分は落ち続けている。


そんなことが()()()()でありえるのだろうか?



しかし、そんな疑問を抱くことすら、煩わしかった彼女は、その一切を放棄して目を閉じた。



全てを受け入れた彼女は、()()()()『床』に叩きつけられた。

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