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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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聞きなれた音

「それに、まだ実戦で使えるとは思えない……」


集中に集中して、今の形だ。


戦闘中に相手と対峙しながら、練れるとは思えない。


せめて、相手を見る程度の意識をさいて出来なければ……


と、その時、馬の駆けていく音が聞こえた。


私の居る場所は村に繋がる道と隣接している高台だ。


耳をすませていれば、村の出入りをある程度判別できる。


そして、その馬の音に聞き覚えがあった。


私はすぐに、道を見下ろせる位置へと走った。


「……あの馬車は」


乗り慣れた、シンシアさんの馬車だった。


私は地を蹴ると、道沿いへと飛び降りた。


そして、馬車と並走するように走り出した。



すぐ近くまでくると、やはりシンシアさんが手綱を引いていた。


しかし、どこか焦った表情でこちらにも気づいていない。


なにかあったのかも知れない。


私は驚かすのを承知で声をかけた。


「シンシアさん!」


「え!?あっ……!!」


シンシアさんが手綱のコントロールを乱した。


私は咄嗟に隣に乗って、手綱を引いて、元に戻した。


「そんなに慌てて、なにかあったんですか?」


「そ、それがっ、チヒロさんが……」


「ちーちゃんが?」


「消えたんです!」

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