表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
472/1085

山猿

ミカ姉さんの誘導に従い、山の中を奥へ奥へと進んでいく。


「あの……どこまで行くんですか?」


「誰の耳も確実にないと言えるところよ」


「……」


私に構うつもりもないように、ミカ姉さんは山奥を慣れたそぶりで駆けていく。


まるで遠慮のない速度だ。


私でさえ、ついていくのがやっとだった。


それでも、振り切られまいと必死に食らいついた。


まるで鬼ごっこでもしているかのような気分だった。


……


……時間にして30分は山の中を駆けまわっただろうか?


ミカ姉さんは事ここに至っても話す気などないのかも知れない。


そう思い始めた時になって、ミカ姉さんは足を止めた。


「ここよ」


そう言い放ったのは崖の岩壁の真ん中だった。


「この上には何もないし、わざわざこんなところに用があるのはそれこそ修練者くらいよ。

そして、アタシの道場からも離れているから、まず見ないわ」


「……」


ミカ姉さんは慣れた身体さばきで、器用に岩壁の合間を縫うように身体を預けた。


「それでも、念の為に……『サイレント・フィールド』」


「消音魔法まで……」


拳の道に進んだと行っても、私達きょうだいは魔法を一通り覚えている。


ミカ姉さんの張ったフィールドは正常に作動し、私達を覆った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ