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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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円環

そう、”環”だ。


「――」


気功はそういった、外部から作用するものではない――と思っていた。


だけど、キュウさんの構えは”円”。


これは気功の流れを”環”にしてるのではないか?


「ま、さか――」


私は――知っていたはずのことを見落としていた――?


ぐっと一気に野草茶を飲み干し、すぐに道場に戻る。


この、気付きが正解であってほしいと思いつつも、間違いであってほしいという思いも同時に抱いた。


「ふっ……」


息を吐きだし、集中する。


構えは私本来のものに――


気功の流れを環にする、そして意識は”外”へ――


魔法を作動させる時に無意識に行うことを、気功で意識的に行う。


「――」


目を閉じる。


内からだけではない、”外”からも気功が行き届くように――


爪の先に小石が当たるような感触があった。


私はその感触を頼りに、試行錯誤しつつ引き寄せる。


そして、末端からもコーティングされるように引き伸びる感覚。


これが――細部に行き届く感覚と一致することに気付いた。


イメージする、目の前に落ちる斧――いや、それよりも分厚い鉄塊を。


「――はぁっ!」


振り抜く、自身の正拳突きを――


ただそれだけで、強風が私の髪を揺らした。


想像上の鉄塊は難なく打ち抜いていた。

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