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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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侵入方法は正面突破

その日、陽が落ちた頃、空には雲一つなく夜空には大きな月が輝いていた。


私達はラン兄さんと共に王宮に向かっていた。


「いいか、直接協力出来るのは宮殿への侵入だけだ」


「わかっています」


ラン兄さんは、王宮でもそれなりの立場を持っているから、連れとして私達も入ることが出来る。


だが、逆に言えばラン兄さん自体は、アクションを起こすことが出来ないということでもある。


王宮に入ったあと、隙を見て私ともう一人だけが抜けて、王子を探す手筈になっていた。


そして、アルベルト王子に接触して、ボロを出させる。


それが、作戦と言うには若干強引な今回の手段だった。


「さて……そろそろだ」


王宮の入り口が見えた。


衛兵達が侵入を阻むように立っていた。


「ランパードだ」


そう言って、ラン兄さんは王宮への通行証を見せた。


「これは『剣聖』殿、どうされました?」


「うむ、剣術顧問として、ラインビッヒ大臣に話があってな」


「備品の要請ですか?直接来られるとは珍しい」


「別件で相談ごともあってな。そのために弟子や従者達も連れてきた」


侵入に協力するため、ラン兄さんが急遽作った案件だった。


「そうですか、許可証のない方はこちらにサインを」


「はい」


あらかじめ考えておいた偽名と偽の個人情報を書くと、あっさりと王宮の門を通ることが出来た。


ラン兄さんが協力者だからこその容易さだった。

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