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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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成長の日々

そして、次の日からは前日との差異に注意を向けた。


繰り返しに思える日々におこる変化、それに注意を向けた。


特に門下生達一人一人に意識を向けた時。


僅かながらに、少しづつ洗練されていくことが分かった。


当たり前と言えば、当たり前だが、毎日の積み重ねで成長していくことが他者を通して実感出来た。


そして、次の日から、自身に集中を向ける。


他者へ向けた関心そのままに自身の成長を1秒毎に見守り続ける。


すると、確かに何らかの成長があった。


ほんの些細な変化ではあったが。



では気功という面ではどうか?




明確な何かがあった訳じゃない。


ただ、そんな日々の繰り返しで、私は確かに何かを掴まんとしていたのは確かだった。




そんなある日だった。


「……」


キュウさんを真似て座禅を組んで気功の流れを意識してみる。


明確に感じ取れる量は増えていた。


しかし、その全てを操作出来る域にまで至ってはいない。


「く……!」


私は奥歯を強く噛み、目を強く閉じたまま気功を操作しようと力を込めていた。


「クリスさん、一度休んではどうですか?」


門下生の一人に声を掛けられた。

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