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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第11章 強くなれ少女
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盾を貫く矛の如く

「ほう、剣を抜きますか?」


「……それは私の矜持です。抜きません」


あくまで、徒手空拳。


その中で、別の戦いかたというと――


「『ジャイロ・エアスピット』!」


魔法だ。


「ほう、これは中々……!」


気功の粒子で受け止めるキュウさん。


しかし、先ほどとは勝手が違う。


衝撃を殺しきれず、つま先が浮くのが見えた。


効果はある。


ならば、追撃するのみだ。


「『フェニックス』!」


風の輪の中心に火の鳥を打ち込む。


暴風が炎を帯び、キュウさんの腕の中で膨らむ。


「く、うっ……!」


気功でそれを押しつぶさんとするキュウさん。


しかし、血管が浮き出るほどに力を必要としている。


ならば、さらにそこに追撃を加える――!


「『フェニックス――――ライド』!」


この身、そのものでその守りを打ち抜く!


さらなる負荷に、鉄壁にも思えたキュウさんの守りが僅かに綻ぶ。


僅かと言えど、そこからは簡単だ。


割れた器から水があふれるように――


「はぁぁああああっ!」


「ぐ、ぐぐぐぐぐ、あっ!」


気功の渦に炎をはがされながらも、私の拳は気功の輪の真ん中を打ち破り――


ズドン、と、キュウさんの腹部を打ち抜いた。

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