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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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力の差 中編

「――――」


ラン兄さんは予想通り、先頭の風魔法の核を貫いた。


だが、後追いの炎と私自身まで対処は――


「ふっ、室内で使う魔法ではないぞ」


ラン兄さんはそのまま『ジャイロエアスピット』を消さずに剣の動きだけでコントロールし、

『インフェルノバスター』を受け止めたかと思うと、二つの魔法の核を同時に貫いた。


「!!」


これが、『剣聖』の技なのか――!!


その事実に驚きつつも、私は最速の剣を叩き込もうと迫り――


「!?」


私の竹刀はラン兄さんの竹刀で受け止められたかと思うと、

私はいつの間にかラン兄さんの背後に流されていた。


「あ……え……?」


「どうした?これで終わりではないだろう?」


ラン兄さんは私の方へと向き直る。


――おかしな話だ。


ラン兄さんは向き直るこの時まで一歩たりとも動いていなかった。


「っ!『隼剣・彗星連撃』!」


床を蹴り、がむしゃらに斬りかかる。


渾身の力を込めて何度も振り抜く、高速の刃――それをラン兄さんは全て受け止めて、

否、受け流していた。


「うぁあああっ!」


だが、駄目。


ラン兄さんは全て柳のように受け流し、剣を受け止めたという衝撃・手ごたえさえなかった。


「少し落ち着いたほうがいい」


「あ――え」


下から振り上げる私の竹刀に合わせて、ラン兄さんも竹刀を振り上げると、私は宙に舞っていた。

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