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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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幕間・ある少女の物語 7

「か……は……っ」


首を絞めつけられ、息が出来ない。


そのまま男が立ち上がると、あたしは吊り上げられる形になった。


無我夢中で足をばたばたして、抵抗するが男には届かない。


「大人をコケにして、ただですむと思うなよ!」


指が首すじに食い込む、その力であたしの頭はのけぞった。


「あ?」


帽子が落ちて、中の結んだ髪がばさっと落ちた。


「お前、もしかして、女か?」


男はにやりと笑うと手を離した。


あたしは床に倒れると、その上から男は足で踏みつけた。


「あぐっ……!!」


「おっと、力加減に気をつけないとな」


「……?」


「男のガキより、女のガキのほうが高く売れる……

お前は借金のカタに、どこぞに売り飛ばしてやる……!」


「!!!?!!」


あたしは必死に抵抗しようとした。


ナイフはいつの間にか手から離れ、どこかにいっていた。


だけど、男は更に強く踏みつけた。


「うぐぅっ!!」


「おいおい……こっちも売り物に余計な傷をつけたくないんだ。

せめて、これ以上痛い目はみたくないだろ?」


元々、力ではかなうはずがない。


あたしは抵抗も出来ずうずくまった。


そして、思わず呟いていた。


「誰か……()()()っ……」

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