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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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幕間・ある少女の物語 3

逃げられるなら逃げていた。


だけど、今この家がある以上、逃げる場所なんてない。


そもそも、この家で暮らせることが前提にあって、一人でも生きていけている。


仮にノウハウを活かして、他の街で同じだけ稼げたとしても、住む家がなければどうしようもない。



絶対的にお金が足りない。


それが、あたしの現状だった。



正確な日にちはわからないけど、近々借金取りが請求に来る。


それまでに、返済計画を立てられなければ……どうなるかわからない。


だから、それまでにどうにかメドを立てなければ……


「……でも、それが出来たとしてどうなるの?」


返済計画が出来たとして、真面目に働いてどれだけの年月で300万ルドーを捻出出来るの?


大人になれば、今よりもいい仕事につけるかも知れない。


でも、その頃には利子で300万ルドーはどこまで膨らむ?


あたしに必要なのは返済計画じゃなくて、300万ルドーそのものなんじゃないの?


だとしたら――だとしても、もう手詰まりじゃないか。

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