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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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詭弁と救い

「えっと、どういうこと?どうとらえたらいいの?」


ちーちゃんが微妙な顔をしている。


私はその表情を見て、ふっと口だけで笑った。


「なにもないですよ。言った通りです、助けを求めていないから助けません?」


「え、じゃあ、助けが必要になったら?」


「必要ありません」


「どうして?」


「助けるまでもなく……彼女は助()るんですよ」


ちーちゃんは、はっとした顔で私を見た。


「なにかしたの!?」


私はその視線を避けるように背を向けた。


「さぁ、どうでしょうか?」


「――”助ける”んじゃなく、”助かる”なんて詭弁じゃない」


「そうなんでしょうか、まぁ、流石にあとのことまで知れませんし、知りません。

そこまでは面倒見ることは出来ませんから」


「っ!だから、そんな言い回しをしたの?」


「……」


私はその問いには答えず、手元で100()()()硬貨を遊ばせた。


「クリスちゃん?」


「まぁ、いいじゃないですか。

これでこの話はおしまいです。この先はわからないんですから」


「……」


「用事はこれで、おしまいです。帰りましょう。

それともどこかで手合わせしますか?」


「いいよ、そうしよう。

このままじゃ、どうにもむしゃくしゃする……!」


そう眉を吊り上げるちーちゃんを見て、私は苦笑した。

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