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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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自由時間に向かうは

「それじゃあ、これからどうするの?どこかで手合わせでもする?」


ちーちゃんの提案も悪くないと思った。


でも、私は気がかりなことがあった。


「広場の方に行ってみようと思います」


「そうなんだ。じゃあ、ワタシもついていくよ」


そんな訳で、二人で広場に向かうことになった。


ちなみにセレナは馬車で積み荷と一緒になっている以上、

蝶共々シンシアさんと一緒に行くしかない。


これに関しては選択の余地はなかった。


宿においてけぼりにされるよりはマシだと、蝶は語っていた。



……



「で、広場に来たのは、昨日のレイって子が目的?」


「ええ、明日街を離れるなら、挨拶でもと思って」


「ふぅん…………()()()()()()()?」


ちーちゃんは真っ直ぐに私を見つめてきた。


「……………………それだけ、ですよ」


「ま、そうだよね、普通は。

ワタシはもしかして、旅の仲間にでも誘うんじゃないかと思ったけど」


「まさか……そんなことをして何になるって言うんですか」


「でも、気になるから、来たんでしょ?」

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