表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
391/1085

”考え”と考えていること

「思考を共有……テレパシーのようなものでしょうか」


「うーん……というよりは、セレーナはんが殆ど考えて、わたしが口にしてる割合が大きいな。

結局のところ、わたしは半分虫のままやから、そこまで考えるだけの頭はないし」


「固定電話の親機と子機みたいな関係じゃないかな」


「なるほど」


二人が何を言ってるのか知らないはずなのに、なんとなくニュアンスは伝わっていた。


「……うん?ちょっと待って、貴女の言葉がセレナのものなの!?」


「あー……厳密にはそれもちゃうねん。実際に口に出すのは”わたし”や。

人格はセレーナはんとは異なるし、セレーナはんの”考えてること”は分かっても、

セレーナはんの”考え(おもい)”までは(うかが)い知れへん」


「思った以上に複雑な関係ですのね」


それでよかったとも言える。

仮に蝶の言葉が全て、セレナのものだったら、それはそれでショックを受けていただろう。


「でも、貴女を通して、セレナの考えを聞くことは出来るんでしょ!?」


「せやな。頭()中で話し合いは出来るんやから、意識したらいけるやろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ