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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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至極当然の突然変異

「いやぁ、セレーナはんって草木の香りがするやろ?

そのせいなんやろうけど、わたしの産みの親のほうのオカンが何を血迷ったんか、

セレーナはんの結晶に卵を産んでん」


「卵……じゃあ、産みの親って?」


「そら、蝶の親は蝶やろ」


「その蝶って、普通の蝶なんですか?」


「せやで」


「じゃあ、その姿はなんなの!?」


「そんな焦らんでも、最後まで聞いたらええやん」


「む……」


ちーちゃんは口をつぐんだ。


「そんで、卵から孵化して芋虫になったわたしやけど、

当然食べ物になる葉っぱなんて、結晶の上にはないやろ」


「まぁ、そうですわね」


「しゃーないから、駄目元でセレーナはんの結晶を食べてみたわけや、臭いは草木に近いしな。

すると、意外や意外、食べれれてん」


「……なるほど」


結晶と言っても、魔石に近い性質上、私が口に含んでみせたように咀嚼は可能だろう。


もっとも、幼虫にも可能だとは思っていなかったけど。


「でな、そのまま、結晶をエサにさせてもらってたんやけど、徐々に身体が芋虫から、

こういう人型に変わっていった訳やな」


「変異……確かにまともに魔力も持たない芋虫が、

ヒトの魔力の影響を受け続ければそうもなる……いや、なったという方が正しいですね」


「余り想像したくないですわね。興味深い現象なのでしょうけど」

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