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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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クレーン

傭兵らしき男は困惑したように目を泳がせていたが、

何かに気付いたような素振りを見せるとふんぞり返って見せた。


「そうか。嬢ちゃん、このガキと()()だな」


「なにを言ってるんですか?」


すると、男は鼻を鳴らして笑った。


「しらばっくれるんじゃねぇよ!テメェら二人がかりでオレをハメようとしてんだろ!」


「何言ってんだよ!この姉さんはさっきあったばっかりだよ」


「そうです。私は中立に立って冷静な意見をしたまでです」


「そんなことで、騙せるかよ!オレは――」


このままじゃ、水掛け論だ。


そう思った私はあえて強気にでることにした。


「いい大人が、いい加減にしてください!」


「なんだと?」


「納得いかないなら、買わなきゃよかっただけでしょ!」


「そうだね……手垢はついたけど、その新聞を返してくれたらそれでいいよ」


どちらかと言えば、折衷案をだしたつもりだった。


しかし、男はかえって激昂した。


「なんだと、このオレをナメてんのか!」


男は私の胸倉を掴もうとした。


そして、男の指が私の襟元に触れる瞬間、

私はカウンターで男の胸の鎧の隙間に腕を差し入れると頭の高さまで引き上げた。


「あぐっ!?」


男は吊り上げられるような形となった。

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