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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第10章 とある少女
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敏感少女

「まぁ、自然環境とかも関わってくるからね、匂いには。

()()()()()()と違って、自然破壊とか問題になってないし」


「なるほど。ということはクリシュナさんの嗅覚は鋭いのでしょうね」


「そうなんですかね?気にしたことないですけど」


とは言いつつも、五感の鋭敏さにはそれなりに自信はある。


生まれ育った場所自体が山奥だし、

戦闘においても五感は重要なので、父やきょうだい達に鍛えてもらったことがある。


「でも、匂いに敏感だと困ったりしませんか?」


「なにがですか?」


「ほら、こう旅をしてるとどうしても……その、()い……悪臭とかが……」


確かに旅をする以上、清潔さに気をつけても汚れる時は汚れるし、

食糧の為に獣を狩れば、血なまぐささや解体時の特有の汚濁はある。


「そういうのは風魔法で鼻孔や場合によっては身体全体をガードすればいいですから」


と、答えたところで、シンシアさんは目を丸くした。


「……どうしたんです?」


「ずるいです、そんな方法があったなんて!

教えてくれたらよかったじゃないですか!

私ずっと我慢してましたのに!」


シンシアさんは涙目で訴えてきていた。


「ええ……?」


そんなことを言われても困る。

そもそもこちらは知らないということを知らないのだ。

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